リオのカーニバルといえばブラジルの代名詞とも言っていいほどのお祭りです。きらびやかな衣装をまとい音楽や踊りなどで盛り上がる祝祭であり、世界最大の見世物のひとつとされています。しかし、この世界有数のお祭りには悲しい犠牲のもと成り立っていることをご存じでしょうか。
注意!少し残酷な画像が表示されるので苦手な方はご注意を!
目次
リオのカーニバルはどんなお祭りか
ブラジル・リオのカーニバルはどんなお祭りなのかというと。
カーニバルは本来、キリスト教のイースター前のレント(四旬節)という食事を節制する期間を前に、食べ納めをするお祭りです。リオのカーニバルは18世紀ごろに始まり、サンバを中心に徐々に規模を拡大していきました。もともとはキリスト教のイベントであったカーニバルが、異教徒のアフリカ系奴隷が生み出したサンバを中心に発展したのがこちらのユニークなポイントと言えます。
現在では、毎年100万人以上の人が参加や観覧のために訪れるブラジルの観光の目玉です。
引用元:https://www.travelbook.co.jp/topic/16078
しかし、きらびやかな衣装の犠牲となっている生き物たちが・・・
豪華な衣装に装着されている鳥の羽、これは人口の物ではなく、生きた鳥の羽を使っています。使用されるのは、キジ、クジャク、ガチョウ、ダチョウなどの鳥の羽根です。しかし 、この羽根、自然に抜けるのを待つわけではありません。
主な輸入元は南アフリカ、中国、インドなどの国。カーニバルで使用されることもあり、ブラジルが界最大の羽根の輸入国です。
鳥が暴れないように首と足を固定し、無理やり体から羽をむしり取られます。当然抜き取られた体は痛々しく、傷口は化膿します。40年ほど生きるダチョウですが、生きている間毎年これが毎年繰り返されているのです。羽は高額で取引されるので、大きな収入源となります。キジの羽根などは、1本で100レアル(約3000円)もの高額で取引されているそうです。
残酷な現実についに立ち上がる
このような現実を目の当たりにした人たちが立ち上がります。
近年ではこの事実を受け、ブラジルのカーニバルでの鳥の羽根の使用禁止を呼びかける運動が広まりつつあります。署名運動がChange.org上で開始されており、すでに21万人以上が署名し、目標に達した時点でリオデジャネイロとサンパウロのカーニバル協会の会長に結果が送られる予定です。
また、人工羽根への切り替えを促す活動がさまざまな動物保護団体によりカーニバル参加者への羽根の生産過程に関する情報を知らせて現状を変えようと活動しているようです。
羽を使用しないパレードも
すでに鳥の羽を使用しないパレードを行うチームも出てきているようです。
動物愛護をテーマにパレードしたサンパウロのエスコーラ・ヂ・サンバ、アギア・ヂ・オウロは、アレゴリア(山車)やファンタジア(衣装)に鳥の羽を全く使用しないパレードを行って話題となった。スペシャルリーグで羽飾りを使わないのは史上初の試みだったそうだ。
引用元:http://latina.co.jp/?main_page=wordpress&p=10301
リオのカーニバルの真実を知ったとき、あなたは涙が止まらなくなる・・・まとめ
リオのカーニバルの裏にはこんな悲劇が隠されていたのですね。残酷な犠牲の上に成り立つ祭りより、人口の物でもいいので鳥たちが犠牲にならないお祭りになることを祈っています。