秋葉原で液体がこぼれ、異臭がする騒ぎがありました。普段耳慣れないフッ化水素という液体はどのようなものなのでしょうか?人体に付着した場合などの影響を危険提起の意味合いも込めて紹介します。
目次
秋葉原でフッ化水素が漏れる事件が発生!
東京都千代田区神田須田町2の路上で110番がありました。変なにおいのする液体がこぼれているのだとか、警察が駆け付けると、500ミリリットルの破損したプラスチック容器から液体がこぼれていた。
この液体はフッ化水素とみられ、警察は100メートル周囲に及ぶ地域を2時間通行止めにし、除染作業を行った。幸いにもけが人はいなかったそうです。
フッ化水素は近隣の化学メーカーの物で、朝に荷物をワゴン車へ積み込んでいたところ、別の工場から運んできたフッ化水素の容器が誤って落ちたのだそう。
秋葉原でフッ化水素が漏れる!危険性と人体への影響はどんなものがあるか?
さて、あまり聞きなれない化学薬品ですよね、フッ化水素って。
この薬品が普段どのようなものに使われているのかというと・・・
主に使わる用途としては
・集積回路の製造過程の洗浄剤
・金属の洗浄
・ディスプレイの洗浄剤
・フロンガスの原料
などなど、工場の中ではいろんな用途に使われるなくてはならない薬品なのですね。
しかし、工場で使われる液体というと、ほぼほぼ毒物につきおさわり厳禁!!な、場合がほとんど。
このフッ化水素もご多分に漏れず当然劇薬です。人体に付着した場合どのような影響があるのでしょうか。
フッ化水素は、極めて強い毒性を有しており、その致死量は、9%の水溶液をスプーンに一杯だそうです。
人体に付着した場合、たとえゴム手袋などで防護していたとしても、ゴム手袋程度では容易に透過し、皮膚に到達後、筋肉すら貫通し、骨の中のリン酸カルシウムと反応し、フッ化カルシウムを生成してようやく反応が止まる。
これがどのような影響をもたらすかというと、フッ化カルシウムはものすごく脆く、ちょっとした衝撃で針のように砕けるので、筋肉に刺さるなどの現象が起こります。
恐ろしい液体ですね。
Twitterの反応
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ご飯後で死ぬほどやる気出なかったから今ちょっと話題になってるフッ化水素酸について解説してみた
上2ブロックは高校生は覚えてて損はないと思う(珍しく理系学生っぽい事しました) pic.twitter.com/mNPcoXbpGe
— 荒イ空真 (@pekocchomu_samu) June 4, 2020
その昔、歯科治療用のフッ化ナトリウムと間違えて、誤発注した猛毒のフッ化水素酸を女児の歯に塗布してしまい死亡した事故がありました。それだけ猛毒だから死人が出なくて本当に良かった…。
— Valentin (@valentinokinawa) June 4, 2020
秋葉原でフッ化水素が漏れる!危険性と人体への影響は?
フッ化水素の毒性もびっくりすることなんですが、それよりもそんな危険な薬品なのに、車から落ちるような管理の仕方をしている会社にもびっくりですね。